文庫版 鉄鼠の檻
京極 夏彦
・出版社/著者からの内容紹介・
シリーズ最大の難事件!
京極堂、結界に囚わる。
忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵」……。箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者――骨董屋・今川、老医師・久遠寺(くおんじ)、作家・関口らの眼前で仏弟子たちが次々と無惨に殺されていく。謎の巨刹(きょさつ)=明慧寺(みょうけいじ)に封じ込められた動機と妄執に、さしもの京極堂が苦闘する、シリーズ第4弾!
再読です。
調度、分冊文庫版の1を友達に貸していて
でも、どうしても読みたかったので、文庫版をブックオフで買ってしまいました。
まぁそれは置いといて。
一回目読んだときは全体的にあんまり理解できずに読み終わってしまった感があったのですが、
二回目。
すっごいよかったです。
京極堂も登場シーン多めですし、関君も良い感じです。
表向き(?)は僧侶連続殺人事件という事で、「禅」についてつらつらとあらゆる場面で語られます。
1回目読んだ時と同じ様にならない様にと、京極堂が禅の歴史を語るところでは講義を受けている学生のようにメモを取りながら読み進めました。
メモ取ったほうが解り易かったです。(笑)
この時の話が事件解明にも関ってきますし。
また、「鉄鼠の檻」を読むということは、「禅」というものを知ることにも繋がる、と言ってもいいほどの内容の濃さです。
そういう意味で「鉄鼠」は京極堂ワールドの魅力がたっぷりといった感じでしょうか。