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ジェリー・ブラッカイマー,デイヴィッド・フランゾーニ
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
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この前NHKでやってたので、ついつい観だしたら最後まで観てしまいました。
アーサー王伝説には結構興味があったので。
ネタバレ前提で書きます。
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欧米では「英雄の原点」と語り継がれながら、その実体にはさまざまな説があるアーサー王の伝説を、ヒットメイカーのジェリー・ブラッカイマーが壮大なアクション・ロマンとして製作。西暦415年、ローマ帝国の支配下にあったブリテン(現在のイギリス)で、ローマ軍指揮官アーサーとその臣下である円卓の騎士たちが、ローマに帰るための最後の使命として貴族一家を救いに行く。しかし、独立を求めるブリテン人や、侵略者サクソン人との戦いは混迷を極めることに…。
監督のアントワン・フークワが『七人の侍』にオマージュを捧げたと言うように、戦闘シーンは黒澤映画を彷彿とさせ、その荘厳な迫力が見もの。凍った湖の上でのバトルは、息をのむ緊迫感だ。アーサーと、彼をブリテンに引き留めるヒロイン・グウィネヴィア、そして円卓の騎士のひとりランスロットの三角愛は、ブラッカイマー作品にしては意外なほど繊細に展開。むしろ壮絶な決意を強いられる各騎士の運命がドラマチックだろう。映画全体に風格が漂い、各シーンは見ごたえがあるだけに、アーサー役クライヴ・オーウェンの乏しいカリスマ性や、クライマックスの冗長な戦闘が残念。(斉藤博昭) かっこよかったー。笑
これぞナイト!ってのを堪能できました。
レッドクリフより断然良いかも。
特に、ランスロット(ヨアン・グリフィズ)、格好よすぎです。
あの眼光にやられました。
そんな私にとってあの最後のエンディングはゆるせん!!
そこはランスロットでしょ!
ちゃんと、彼の魂を風に乗せて故郷へ帰らせてあげてください。泣
最後の馬(ランスロットの故郷の民族の言い伝えでは、死んだ英雄は馬に生まれ変わるらしい)が走ってるシーンでのナレーション「彼らの死を嘆くことはない。彼らの成した事は代々語り継がれていくのだから」的な言葉にはなんだかちょっと慰められましたけど。「そうだよね!そうだよね!」って。
見始めた頃は、「あれ、アーサー王の話って実話なんだっけ?」と思わせるような、あるひとつの史実に基づいて映画は描かれているようでした。
ファンタジーさは全くなかったです。
円卓の騎士もローマ帝国の支配の下、15年の兵役を勤めている異民族集団という設定。
あと、アーサー(クライブ・オーウェン)の登場が普通すぎて最初気づきませんでした。「いつでてくるんだろー♪」と。笑
ローマの司教かなんかと2人きりで話す時にやっと気づきましたよ。遅っ
まぁ、別に役者は悪くないとは思うんですけど、なんかあのアーサーは好きになれなかった。。。
で、この話のポイントだと思ったのは騎士達が15年の兵役を終え、やっと今日で「自由」だ!って時に水をさすかのように新たな指令が下るんです。
数々の死線をくぐり抜けてきた彼らはもう身も心もすり減らしています。
なので、イングランドに侵入してきたサクソンからローマの要人を無事守り、送り届けるという命令にもいやいやなんです。
「自由」を目の前にし、苦悩する騎士の姿。
そこにあるのは、ただ「アーサーへの忠誠」のみ。
うぅ、泣けます。
私がよかったなーと思ったのは騎士達の雑談。
なんかすごいナチュラルで、彼らの人間らしさをよくあらわしていたとおもいます。
騎士達もよくある超人的に強い!って雰囲気はそんなになくて、逆に好感が持てました。
戦闘シーンもレッドクリフよりよかったです。
血もあんまり飛ばないし。(実はカットされたらしい)
K.ナイトレイ演じるグヴィネヴィラはただただ妖艶。
なんか原作(何をさすのかはよく知らんが)では、アーサー、グヴィネヴィラ、ランスロットの三角関係が本当はあるらしい。
映画では流されてたけど、それで正解だと思います。
男女のロマンスより騎士としての生き様にそこはスポットライトをあてて。
そんなこんなで、思いかけずステキな騎士ものに出会えましたv
かなりおすすめですvv